ドラム女と男達


そして

私が無理やりバンドに加盟させられた日から

一週間がたった。



しかし、リョウからは
あれ以来、なんの連絡もこない。


「やっぱりバンドなんて 本気で考えてなかったのかなあ~」
私は 教室の窓から顔をだした。
「雨・・・・・・降ってるね」
「わーうちっ傘もってきてない!」
麻耶は焦った顔をした
「いれたげるよー」
「まじ?ありがと☆」



すると 今度は麻耶が窓から顔を出して 私に話しかける。
「てかねー やっぱ口だけなんだよ、リョウはさ!まあ、秋が、バンドにいれられないだけいいけど★」
麻耶はニコッとして私にピースしてみせる。
「だねっ!大体、メンバーも決まってないだろうし 今どき、誰がバンドなんて組むんですかーってね♪」



「だーーーーれが今どきバンドなんか組まないって???」

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