東京ヴァルハラ異聞録
「俺がですか?まあ、それはいいんですけど。こっちはこっちで気になる事があるんですよね」
つけ麺を食べつつ、久慈さんが悩んでいる様子で小さく唸った。
「気になる事って……何ですか?」
久慈さんが気になるって言っている事は、もしかすると俺が気にしている事と同じかと思い、尋ねてみた。
「ああ、さっきの総力戦でさ、北軍で悟を見た気がするんだよな。チラッとだから、他人の空似かもしれないけど」
「悟さんが……確かにそれは気になりますね。というか梨奈さん、公園で待ち合わせをしていた時、悟さんと一緒じゃなかったんですか?」
沙羅の隣にいる梨奈さんに尋ねると、梨奈さんは箸を置いて。
「あの日ね。私と悟くんは『広徳児童遊園』って小さな公園で昴くんを待ってたんだけど……」
……ん?
俺が行った公園はそんな名前じゃなかったような気がするぞ。
もしかして、場所を間違えていたのか。
「いつまで待っても昴くんが来ないから、私達は先に進もうとしてたの。でも、変なおじいちゃんみたいな人が現れて……私は気付いたら西軍で目が覚めたってわけ」
うん、全く話が見えないな。
つまり、梨奈さんはそのおじいちゃんに殺されたという事か。
つけ麺を食べつつ、久慈さんが悩んでいる様子で小さく唸った。
「気になる事って……何ですか?」
久慈さんが気になるって言っている事は、もしかすると俺が気にしている事と同じかと思い、尋ねてみた。
「ああ、さっきの総力戦でさ、北軍で悟を見た気がするんだよな。チラッとだから、他人の空似かもしれないけど」
「悟さんが……確かにそれは気になりますね。というか梨奈さん、公園で待ち合わせをしていた時、悟さんと一緒じゃなかったんですか?」
沙羅の隣にいる梨奈さんに尋ねると、梨奈さんは箸を置いて。
「あの日ね。私と悟くんは『広徳児童遊園』って小さな公園で昴くんを待ってたんだけど……」
……ん?
俺が行った公園はそんな名前じゃなかったような気がするぞ。
もしかして、場所を間違えていたのか。
「いつまで待っても昴くんが来ないから、私達は先に進もうとしてたの。でも、変なおじいちゃんみたいな人が現れて……私は気付いたら西軍で目が覚めたってわけ」
うん、全く話が見えないな。
つまり、梨奈さんはそのおじいちゃんに殺されたという事か。