東京ヴァルハラ異聞録
「でも、バベルの塔に行くならあいつを避けては通れないですよね?どうするつもりですか?」


「昴くんはどう思いましたか?その回答次第では……外でその化け物を引き付ける人達、バベルの塔に入る人達で分けるしかなさそうですね」


マスターが、俺を気遣った風に言ってくれはしたものの、答えは分かってるって感じだな。


俺の意見も名鳥と同じ。


あの化け物は、今まで戦ったどんな存在よりも凶悪で、そして強い。


「でも、どう分けるつもりですか?バベルの塔の内部がどうなっているかわからない。強い人達を集めて入るのは最優先だとして、残った人達でその化け物を足止めするなどという事が可能なのでしょうか?引き付けるにも、それなりの戦力が必要でしょう?」


月影の言う事ももっともだ。


バベルの塔に入る戦力が足りなければ、頂上に辿り着く事が不可能かもしれない。


だけど、あの化け物を止める戦力が足りなければ、そもそも足止めをする事も叶わないかもしれない。


ここに来て、重大な問題に直面してしまった。


「で、朝倉ちゃんはどうする?まだ納得はしていないだろうけど、俺達と共に行くのかどうか。別の道を行くと言うなら、頼むから俺達の邪魔はしないでくれないか?せめて、俺達の挑戦が終わるまでは」
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