東京ヴァルハラ異聞録
「昴くん!あれ!」
ビルの上を跳んでいる最中、沙羅が足を止めてビルの下を見た。
なんだと尋ねるまでもない。
力を抑えられない様子で、道を歩く一人の男がいる事に、俺も気付いたから。
「あれが御田さんか?まるで別人じゃないか。長い髭に巨大な槍……あれは!!」
あの槍には見覚えがあるぞ。
そう、確か俺とビショップを貫いた物と同じだ!
何がどうなっていると一瞬戸惑ったけど、敵だという感じはしない。
「あの姿……本で見た事がある。そう、あれはまるで……オーディン」
「オーディンだって?」
月影が漏らした言葉に、俺は眉をひそめた。
俺だって名前くらいは知っている。
グングニルという槍を持つ神。
ゲームなんかではお馴染みの名前だけど、俺がイメージするオーディンとは姿が異なる。
「え、ええ。長い髭に、片目が閉じている……そしてあの槍。北欧神話の最高神オーディンの姿に似ている」
「……何だっていい。とにかく御田さんに話を聞こう。そのオーディンだってなら、どうして西軍なんかにいるんだ」
そう言ってビルから飛び降りた俺は、歩き続ける御田さんに駆け寄った。
ビルの上を跳んでいる最中、沙羅が足を止めてビルの下を見た。
なんだと尋ねるまでもない。
力を抑えられない様子で、道を歩く一人の男がいる事に、俺も気付いたから。
「あれが御田さんか?まるで別人じゃないか。長い髭に巨大な槍……あれは!!」
あの槍には見覚えがあるぞ。
そう、確か俺とビショップを貫いた物と同じだ!
何がどうなっていると一瞬戸惑ったけど、敵だという感じはしない。
「あの姿……本で見た事がある。そう、あれはまるで……オーディン」
「オーディンだって?」
月影が漏らした言葉に、俺は眉をひそめた。
俺だって名前くらいは知っている。
グングニルという槍を持つ神。
ゲームなんかではお馴染みの名前だけど、俺がイメージするオーディンとは姿が異なる。
「え、ええ。長い髭に、片目が閉じている……そしてあの槍。北欧神話の最高神オーディンの姿に似ている」
「……何だっていい。とにかく御田さんに話を聞こう。そのオーディンだってなら、どうして西軍なんかにいるんだ」
そう言ってビルから飛び降りた俺は、歩き続ける御田さんに駆け寄った。