ぼっちのキミに毒はまり ゾルック 一人目
「俺じゃ……嫌……?」
「え?」
「だから……
罰ゲームの……相手……」
な……な……な……なに?
意味が……わからない……です……
「だからさ……」
いきなり、黙って
私から視線を逸らした、綺月君。
ちょ……ちょっと……綺月君……
顏……真っ赤だよ……
どうしちゃったの?
つられて私まで、顔が火照りだす。
「いいわけ?」
「え?」
「俺が……立花の唇……奪っても……」
い……いきなり、何??
冗談?
恋愛経験ゼロの私を、
からかっているの??
そう聞きたいのに
弱々しく光る漆黒の瞳に見つめられ
固まることしかできない私。
無言。
お互い、無言。
気まずい。
何か、しゃべらなきゃ。