海に浮かんだ星(クリスマスの童話)

「ヒノ爺!!」

少年は、ぐいと涙をぬぐって振り向きました。


「ありがとう!! 赤い服の人」


赤い服の人は、大きくうなずきました。


少年はにっこりと微笑むと、

虹色の鱗をきらめかせ、ちゃぽんと海の中に消えました。



水面には、北に向かって幾つもの水の軌跡が連なっていきます。



どこまでも、どこまでも

それはまるで、海に浮かんだ星を追いかけるかのように・・・




FIN

< 11 / 11 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:6

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

NOEL(ノエル)

総文字数/106,686

ファンタジー298ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
・ 「この子はアタシ達が衛るんだ!」 「そいつを放せ! そいつはお前達を滅ぼそうとしてるんだぞ!」 地下都市NANO。 そこに重なる二つの光。 この出逢いは、 宿命 それとも… 運命なのか? ・
七つの星の落し物

総文字数/27,865

絵本・童話78ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
☆ クリスマスの夜 ナイトスクールからの帰り道 リゲルは突然不思議な森へと迷い込む そこには見知らぬオジサンがいて リゲルは何故か、7つの星を巡る旅に出ることになるのだが… ☆
Ⅹ(クロス)

総文字数/143,968

ファンタジー401ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ж ラドニアの大地が危機に瀕する時 神は眠れる精霊の力を呼び覚ます者を 大地に遣わすという 選ばれし そのナユタの民のことを 人々は「クロス」と呼んだ 10月26日付、野いちごオススメ作品にして頂きました。 感動のレビューも沢山頂きました。 皆様、本当にありがとうございました ж

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop