東京ルミナスピラー
『美空ちゃん、無茶を承知で尋ねるで! この街に全ての人間に声を届けることは出来るか!? 葵くんと宗司くんがバベルの塔に向かったんや! 一方通行でええ、二人の声を届けたいんや!』


ビルからビルへと飛んでいる途中で、大和さんのそんな声が聞こえた。


「俺達の声を届けるって? 何か言うことあるかよ葵。そういうスピーチはお前に任せるわ。俺よりも、色んな軍を回って来たお前の方が適任だろ」


「そんな無茶な……何を言えば良いんだよ」


地上をポーン達に占拠されたせいか、空の鬼達も騒いでいて、俺達を見るなり襲いかかって来る。


それを斬り捨てながら、移動する。


『また無茶なこと言ってさ! こっちだってキングを守るのに必死なんだからね! でも……やってみるから東軍の皆、キングを守ってよ! 葵くん! 宗司くん! いいよ! もう繋がったはず!』


『頼むで二人とも! 皆が奮い立つような名演説を! お前らが希望や! バベルの塔に入る前に、お前らの想いをぶつけたらんかい!』


無茶苦茶言ってくれるよ!


この街にいる皆に話せって?


何も考えてないし、そのつもりなら先に教えておいてほしかった!


< 1,389 / 1,486 >

この作品をシェア

pagetop