東京ルミナスピラー
「な……んだ、これ。人が……いる? もしかして死んでんのか?」


宗司のその疑問に答えられる者など、この場には存在しなかった。


ここにいる全員、この塔に入ることも初めてだし、中にこんな光景が広がっているなんて誰も知らなかったのだから。


「うわぁ……なんだか不気味だねぇ。死んでるようにも見えるし……でも、生きてるようにも見えるかな。ほら、顔色は悪くない」


ミモザが言うように、とても死んでいるようには見えない。


どちらかと言うと眠っている……というような印象を受けた。


「ねえ、もしかしてこれって、この街にいる人達なんじゃないの? なんか津堂がそんなようなこと言ってなかった?」


夕蘭が小さく呟いた言葉に、俺は頷いた。


「何か気になることを言っていたよな。俺達は魂の存在だって。だからソウルストーンが残っていれば復活出来るし、ソウルでその残りを増やせるんだって。つまり……」


塔を見上げて、柱と壁面のカプセルに入っている人達に目を向けて、俺は考えた。


「……ここに私達の身体もある。にわかには信じ難いけど、今の話が真実だとするとそういうことになるな。『ヴァルハラ』でも私達は魂だった。つまりはそういうことか」
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