東京ルミナスピラー
〜北軍・上野駅前〜


上野駅前にある歩道橋。


そこに辿り着かせないように、各グループが死闘を繰り広げ、名鳥と拓真はキングを守っていた。


「それにしても……この駅前のオブジェの金の部分がキングだなんてね。こんなの誰も気付かないし、俺達だってわかんなかったよ」


「ま、そのおかげで他軍からスルーされてたんですから、良かったんじゃないっすか? ポーン達はスルーしてくれませんでしたけどね」


キングを守る……と言っても、想像以上に粒揃いの北軍で、二人の出番はほとんどなかった。


イーグルアイとファルコンダイブを駆使して駆け回っている吹雪の存在も大きかったが、あまりにも退屈なのか、二人の足元にはタバコの吸殻だらけ。


最初はキングの場所がわからずに、駅前まで侵攻を許していたが、今では隅田川まで押し返していて、二人の仕事はたまに撃ち漏らしがあったのを処理する程度になっていた。


「これなら舞桜ちゃんに残ってもらって、俺がバベルの塔に行くべきだったかな。お前も俺より舞桜ちゃんの方が良いだろ? あんなに好かれてるんだ。応えてやらないとな」


「……どうっすかね? あいつは本当に好きな人を失って、当て付けに俺を選んでるだけっすよ。ヤケクソになって迫って来たやつを受け止めるほど、俺ももう若くはないっすからね」
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