東京ルミナスピラー
『もしかして……残りの一本はバベルの塔に伸びてるんじゃないですか? この街は、高山真治の絶望とPBTが作り出した物なんでしょ? なら、残る一本はバベルの塔の頂上にいる……』


昴がそう言ったが、どうにも納得出来ないのは大和。


確かに線の一本はバベルの塔に向かって伸びているように見える。


けれど、とても頂上とは思えない、塔の途中に伸びているようように思えるのだ。


「いや、結城さん。頂上やあらへん。塔の途中や。そこに何かがおって、そいつとこいつらが繋がってるって感じなんやろな」


「もしもそうだとすると厄介だな。俺の天才的な閃きで、もしかしてこいつらは全員同じタイミングで殺せば、復活することはないんじゃねぇかって思ったんだけどよ。美空ちゃんのテレパシーで、街の俺達は一斉に倒せるとしてよ、塔の中にいるあいつらと連絡を取る手段がねぇ。タイミングを合わせるのは不可能に近いぜ」


それも、試していないから本当にそうなのかはわからない。


だけど、そうだとするならどうやってタイミングを合わせるべきなのか、篠田は悩み続けていた。


「くっ……こっちが塔の連中に合わせるしかないか。頼むで……勝ってくれよ」


そう祈ったのは大和だけではなかった。


黒井と退治している全ての英雄達が、同じ思いでバベルの塔を見上げたのだ。

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