東京ルミナスピラー
「そんなものはやってみなければわからない。動きもせずに考えるだけで終わるのが、老人の悪いところだ。まずは動け」


「いやはや。私のせいで全ての老人が誤解されかねませんね。そうでした。考えるだけでは未来は拓けませんね。まずはその核を探しましょう」


舞桜も大塚さんも、それを探すのがどれほど困難かわかっているはずだ。


攻撃をすれば、反撃のダメージの方が大きい。


それでも攻撃しなければ核の場所がわからないという事態に陥っているのだから。


「ククク。何をブツブツと言っている! 俺は無敵! 俺は最強! この世に俺に勝てる者などいない! さあどうした。掛かって……」


ビショップの視線が俺達がいる場所より上に向かう。


何かを見付けたかのように、明らかに驚いているのがわかる。


「な、なぜお前が……どうして」


ビショップの動きが止まる。


そして、対面にいた宗司も目を見開いて。


「嘘だろ……お前は……」


ここからでは見えない。


何が上にいるのか。


ビショップと宗司の視線がゆっくりと横に動いて……姿を表したのは、淡く揺らめく、半透明な蘭子だった。



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