東京ルミナスピラー
名鳥の提案に、一瞬返事が止まる。


各々、考えを巡らせているのだろう。


『えっと、それってつまりバベルの塔の中にいる何かと外の黒井さん達が繋がってて、お互いに再生し合ってるから、バベルの塔の何が再生しようとするタイミングで外の黒井さん達を倒すってこと?』


「お、美空ちゃん。大正解。もちろん、それが正しいなんて確証はないし、失敗するかもしれないけどね」


そう、成功するなんて誰にもわからない。


むしろ、いくら倒しても再生する黒井から逃れる為に、成功する未来を思い描いているだけのようにも思えたが、それに反発する者は誰もいなかった。


現状でどうしようもないのだから、何だってやってやるという意思が誰の心にもあったのだ。


『俺はいつでも準備は出来てるぜ。こいつを早く殺したくてウズウズしてるんだ。タイミングは任せる。それまでは何度だってこいつを殺す!』


杏子を殺され、激昂している伊良だったが、人の話を聞く余裕はあるようで名鳥は安心した。


「タイミングとしては、バベルの塔から光が伸びた時だ。見逃すといけないから皆で見て、お互いに教え合おう。葵達が……やってくれることを期待するしかない」


そして、完全に再生した黒井を前にタバコを踏み付けて、槍とソードオフショットガンを取り出した名鳥がバベルの塔を見上げた。
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