東京ルミナスピラー
ミモザはずっと考えていたことがあった。


どうして、実力的には遥かに劣る自分を、昴は送り込んだのだろうと。


バベルの塔にやって来て、さらにその疑問は大きくなった。


圧倒的な力の差に、ミモザは場違いだと感じていたが、それでも何かの役に立てるのではないかと、必死に食らいついて来た。


そんなミモザに回って来た大舞台。


死ぬかもしれないなんて微塵も考えていなくて、むしろ役に立てる喜びに打ち震えていたのだ。


後ろを歩く夕蘭が、この巨大な化け物を倒すきっかけを作る。


きっかけを作る為のきっかけが作れるなんて、どんなに素晴らしいのか。


これを機に、この化け物を殺せるかもしれないと考えた時、ミモザには実行する以外の選択肢など考えられなかった。


「ふーんふふーんふーん。ふんふんふふーん」


上機嫌に細剣を振り回しながら、ビショップの左側までやって来て、後ろをついて来ていた夕蘭にウインクをして見せた。


「やあやあビショップ。大口を叩いてる割に、キミ、大したことないんだね。ほら、見てみなよ。僕は傷ひとつなくてピンピンしてるよ? もしかしてそのパンチ、虫一匹殺せないんじゃないのかなぁ?」
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