東京ルミナスピラー
高速の拳がミモザに迫る。


真っ直ぐにそれを見据えて、ミモザはこの街でのことを考えていた。


弱く、どうやって生きて行けばいいかわからなかった自分を、結城昴という男が拾ってくれた。


戦い方を、生き方を教わり、南軍の為に戦い、彼の背中を追い掛けていたはずだったのに。


気付けば、後から来た人に追い抜かれ、もう皆の背中すら見えない。


そんな中でバベルの塔に行けと言われ、一体何の役に立てるのかと腐りそうになったこともあったが、ミモザは最期に笑った。


「死ぬのは怖くないさ。本当に怖いのは、僕を送り出してくれた人の期待に応えられないことさ」


そう呟いた瞬間、ミモザに血塗れの拳が直撃した。


目の前で人が死ぬ。


その光景は、何度見ても慣れるものじゃない。


胸に込み上げる苦しい感情をグッと堪え、ビショップの攻撃に合わせて、夕蘭は戦斧を振り上げて飛び掛かっていた。


「ありがとうミモザさん。重力の鎖に巻かれろ! グラビティスマッシュ!」


ビショップが拳を引くより早く、夕蘭の戦斧が左腕にめり込んだ。


切断出来るほどの力はない。


だが、この攻撃はそれが目的ではなかった。
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