東京ルミナスピラー
〜バベルの塔〜


「ふん。どうやらもう再生は出来ないようだな。ご自慢の最強の肉体も朽ちて、貴様に待つのは死だけだ。貴様のせいでどれだけの人間の人生が狂ったか、どけだけの人間が死んだか! その身を持って知るがいい!」


舞桜が飛び出すと同時に、俺も飛び出してビショップに斬り掛かる。


斬り付けて、返り血を浴びる前に後方に飛び退く。


かなりの集中力が必要だけど、やれないことはない。


「俺は……誰よりも強かったはずだ。この街では誰よりも……それなのになぜ……なぜ……」


「黒井……お前は強かったよ。『バベル』では誰よりも強かった。俺が勝てたのも、力の差があったわけじゃない。運が味方しただけだ」


俺の身体を通して、父さんの言葉が口から飛び出す。


「その人間としての力を捨て、安易に化け物の力を求めたのが貴様の敗因だ。敗北して、力を付けようと考えずに、より強大な力に頼ろうとしたことがな」


今度は母さんの想いが口を突いて出る。


「高山……北条……俺は、一体何の為に……」


「その答えを……人に求めるな!」


ほんの一瞬、ビショップが寂しそうな目を俺に向けたが、俺は空中を蹴って飛び上がった。


そしてビショップの上空。


トンファーを蹴り、急降下をしながらビショップの首に日本刀を振り下ろし、その首を切断したのだ。
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