東京ルミナスピラー
「葵くん! ここですここ! ここに渾身の一撃を叩き込んでください!」


俺が目を向けた場所に、大塚さんが立っていた。


腐れ落ちているビショップの身体の中で、血に塗れていない場所を選んで立っている。


大塚さんの武器は三節棍という打撃武器で、攻撃が通らなかったから姿を見なかったのか。


「いいですか! 腐っているとは言え、この太さです! 葵くんの持てる最高の一撃を食らわせてください! 私が……葵くんを補助します!」


大塚さんが言うように、この太さの身体を切断するには「一撃必殺」を出すしかなさそうだ。


だけど、返り血を浴びる前に退避は難しそうだな。


少しくらい浴びる覚悟で、PBSで回復をしなければならないか。


返り血を避けることを考えると、攻撃の入りが浅くなってしまうから。


大きな賭けに出なければならない。


皆が命を賭したように、俺も覚悟を決めなければ。


「舞桜、俺に任せて」


ビショップに掴まれている舞桜にそう言うと、俺をからかっている時のような笑顔を向けて。


俺は、大塚さんの指定した場所に、日本刀を振り上げて飛び掛かった。


全ての物を破壊する、文字通りの一撃必殺の刃だ!
< 1,447 / 1,486 >

この作品をシェア

pagetop