東京ルミナスピラー
「ふざけんじゃねぇぞコラ! 大和田さん、こいつらぶっ殺しましょう! せっかく大和田さんが気に入った女を、こいつら殺りやがったんですよ!」


俺はこの時の真輝斗の言葉を、どんな気持ちで聞いていたんだろう。


歩道橋の上が、一気に騒がしくなったのは何となくわかったけど、それよりも言いようのない脱力感……姉さんが死んだ時に近い虚しさが俺を襲っていた。


「野郎……俺の女をよくも! 代わりにそのちっこい女をよこしやがれ! 俺はガキでもババアでも行けるからよ!」


「さ、さすが大和田さん、見境がないっすね。でもまあ……へへ。顔は可愛いな。大和田さん、見てますねぇ」


「ハッ! 弥生と一緒に相手出来りゃ、言うことなかったんだけどよ。死んじまったもんは仕方ねぇ。俺は死体にゃ興味がねぇからよ」


そんな中で聞こえた、真輝斗と大和田の会話。


他の雑音が何も聞こえない中で、ゆっくりと俺は歩道橋を見上げた。


「……なんだと。なんだとお前ら! 弥生が死んだんだぞ! それなのにお前らはなんで笑ってられるんだよ! お前らにとって、弥生は一体何だったんだよ!」


喉が千切れるくらいに叫んで、日本刀を二人に向ける。
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