東京ルミナスピラー
それからしばらく経って、俺達は灯が使っていた隣の部屋で話をしていた。


灯が殺された場所で話をするのは、父さんの気持ちが落ち着かないだろうということで。


「化け物の捜索は俺達がやる。舞桜を殺すようなやつだ、放っておけばとんでもない脅威になるのは目に見えてるからな。お前らは一度と西軍に帰れ。灯ちゃんが復活するのはここじゃない。それに、西軍も今は大変なんだろう?」


頭を抱えている父さんに代わって、拓真がそう俺達に伝える。


「短時間に色んなことがありすぎて、正直頭がついて行かないけど、そうだよな。西軍も大変だし、あんまり長い間留守にするのも問題か」


現在時刻を確認すると16時30分過ぎ。


もうすぐ聖戦が始まり、両国から回らなくても光の壁を越えられる。


「西軍に帰るのはいいけどよ……蘭子はどうする? 聖戦が始まったら東軍に帰るか?」


宗司が尋ねると、蘭子は首が取れるほど勢いよく横に振って。


「蘭子は宗司と一緒にいる。東軍には……戻りたくない」


まるで家出少女みたいだけど、助けを求めて東軍を出たと言うなら戻りたくないという気持ちはわかるな。


他の人達が受け入れてくれるかは別問題だけどさ。
< 520 / 1,486 >

この作品をシェア

pagetop