東京ルミナスピラー


『聖戦が開始されました。皆さん、頑張ってください』



相変わらず緊張感のない声が頭の中に響く。


だけどこの声こそが、俺達の運命を左右するのだから皮肉なものだ。


「一度葵はアジトに戻って、ホームポイントを設定し直したら俺達と合流してくれ。俺達は一気に南軍側の光の壁まで移動するぞ。何派のやつらが侵攻してるのか、それも知りたいところだ」


「だったら、西軍に入ったら大和さんに連絡を取った方がいいな。あの人が南軍の侵攻を食い止める為の部隊を指揮してるからさ」


ホテルの屋上、西軍の方を見ながらこれからどうするかを簡単に説明しながら、そう言えばそんなことを言っていたような気がするなと思い出す。


でも、鬼使いが北軍に移動して、北軍からの侵攻が緩まれば、南軍に戦力を回せるはずだ。


「それよりお前、日本刀が折れたままで大丈夫かよ。聖戦が終わるまで修復されねぇけどよ」


「大丈夫だ。問題ない」


トンファーを両手に握り、宗司に見せるとなぜか吹雪さんがクスクスと笑って。


「葵、あんたやっぱりお母さんに似てるよ。今の言い方、恵梨香にそっくりだった」


「……そうですか。吹雪さんは母さんのことを良く知ってるんですよね? 時間がある時に聞かせてください。母さんがどんな人だったか。そして、あのバベルの塔の頂上に何があるのか」
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