東京ルミナスピラー
地面に降り立ち、蘭子を下ろすと一気に南に向かって加速する。


「ガキの頃よ、無駄に競走とかしたよな! 南軍の光の壁まで競走しようぜ! 負けたやつは次のメシを奢るってことで!」


超高速移動の最中に、宗司がまたおかしなことを言い出した。


遊びに行くわけじゃないのに、宗司のこの感じは普段と変わらずだな。


「お、いいねいいね。そういうお遊び嫌いじゃないよ。ビールもご馳走してくれると嬉しいね」


吹雪さんまで乗っかっちゃったよ。


蘭子は……聞くまでもなく目が本気だし、それで早く目的地に到着出来るなら、わざわざ否定する必要はないか。


「じゃあ俺はアジトでホームポイント設定してくる。すぐに追い付くから!」


足に力を入れ、地面を蹴った俺は加速をしてアジトへと向かった。


「蘭子も負けない!」


ランスを前に構えて、一直線に突撃する蘭子のスピードも凄まじい。


でも、誰よりも速く、余裕を見せていたのは……吹雪さんだった。


大きな胸をブルンブルンと揺らしながらも、その年齢を感じさせない走りは驚かずにはいられない。


「あらあら、若いのに遅いんだねぇ。勝てない賭けはやるもんじゃないよ?」


離れる俺の後方で、三人は我先にと走っている。


俺も早く戻らないとな。
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