東京ルミナスピラー
最初の光の壁を抜け、西軍に入った。


両国に近いこともあってか、鬼の数が北軍にいる時の比じゃない。


走りながら、道を塞ぐ鬼達を始末する。


聖戦の時は光の粒ではなく、黒いモヤに変わって消える。


魔刻の時は猛威を振るう鬼も、聖戦になるとその命が有限になってしまうんだ。


人間が鬼を倒す絶好のチャンスというわけだ。


そんなことを考えながら武器を振るい、駆け抜けた西軍の道。


思ったよりも早くアジトに着き、誰もいないロビーに入るとPBSを開き、ホームポイントを設定してすぐに皆の元に戻った。


大体の当たりをつけて、皆がいそうな場所に向かうと……。


南軍の光の壁に到着した俺を出迎えたのは……笑顔の吹雪さんと、項垂れている蘭子と宗司だった。


「ニシシ。私がいっちばん。蘭子ちゃんが二番で、宗司がドンケツ。葵はまあ、今回は除外だね」


「吹雪さんが一番か。俺が普通に走っても勝てたかな……」


清洲橋通り。


東日本橋駅にほど近いこの場所を南下すれば、俺が結城さん達と潜んでいたビルの近く……清洲橋に到着する。


まだ数日前のことなのに、随分昔のことのように感じてしまうな。


あの時と比べて、俺は強くなったのだろうか。


「悔しい。吹雪速い!」


「ち、ちくしょう! 敗因は武器に迷ったせいか! 無念!」
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