東京ルミナスピラー
初めて会った時、結城さんはきっとバベルの塔に向かう仲間を探していたはずだ。


だけどあの時はまだ、結城さんほど強い人達がそれほど多くなくて、時期を待つと言っていた。


そんな人が大軍を率いて他軍を攻めるなんてするだろうか。


俺程度の頭では、結城さんが何を考えているのかわからないだけかもしれないけど。


「それにしてはおかしい感じはあるけどな。毎度毎度単調な進軍と後退を繰り返しとる。攻められとるが、まるで作業みたいな戦い方や……結城さんは一体何を考えてこんな戦い方をしとるんや?」


「大和さんにわからねぇなら、俺達にわかるはずがないぜ? 誰よりもこの戦場に詳しいからな。あの人は……相変わらずなのかもしかして」


周囲をキョロキョロと見回して、誰かを探しているかのような宗司。


そう言えば、南軍側は大和さんと浜瀬さんが守っていると聞いたけど、その浜瀬さんはどこにいるんだろう。


前線で戦っているって感じでもないし、見えるところにはいないな。


「そうじゃ。ワシがお前さんらに言っておきたいのはそのことや! 気ぃ付けや。お前ら、西軍では反逆者扱いされとるで。浜瀬さんがそう言うてしもたんや」
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