東京ルミナスピラー
「え、ちょっと待ってぇ! それはいくらなんでも……」


慌てているということは、叩き潰されるのはさすがに無理ということか。


俺が飛び退き、宗司が入れ替わるようにしてミモザにウォーハンマーを振り下ろした。


だが、これもミモザの身体の表面を撫でるようにぬるりと滑って、地面のアスファルトを粉砕して動きを止めたのだ。


「こ、怖いって! もう! でも、プリティボーイ二人が僕に向かって来てくれるなんて、こんなに最高のシチュエーションはないね」


「マジかよ……」


フフンと笑って見せたミモザに対し、俺も宗司も驚きを隠せずに。


今まで、攻撃が通らない相手はいた。


ガードが固くてダメージを与えられない相手もいた。


だけど、隙だらけで攻撃を仕掛けているにも関わらず、ぐにゃりと曲がってダメージが通らない相手なんて出会ったことがない!


「驚いちゃったかなぁ。僕のスキル『軟体』にはそんな攻撃は通用しないよぉ。大人しくプリティボーイサンドイッチになりなよぉ」


そんなおかしなスキルが存在するのか。


トンファーもウォーハンマーも効かないはずだ。


それならと、俺は細く貧弱なフルーレに目を向けた。
< 545 / 1,486 >

この作品をシェア

pagetop