東京ルミナスピラー
「篠田さん。あの日、あなたが俺に託した想い、あなたが望んでも叶えられなかった願い。何人もの人がその信念を受け継いで、あの地獄を乗り越えました。だから、今度は一緒にその願いを叶えましょう。俺と葵が、あなたを解き放つ!」


いつの間にか、日本刀を鞘に納めた状態でタケさんの攻撃を凌いでいる結城さん。


これは……結城さんの溜め攻撃!


なんだろう。


俺がどう動けば良いのかがわかる。


左右に回避し続けたおかげで、タケさんの攻撃速度をも上回る超高速に達して、俺は結城さんの後方に移動すると、そこから一直線にタケさんへと向かった。


タケさんも、恐らく結城さんも俺の行動は気付いているはず。


結城さんの手が、日本刀を左側へと移動させる。


鞘を横に、日本刀を真横に振るつもりなのだろう。


その攻撃の危険性を察知したのか、タケさんが一歩後退して、初めて防御姿勢を取った。


腰を落とし、両手を胸の前に構えて、どんな攻撃にも対応できるように。


超高速でタケさんに接近し、俺は結城さんを飛び越えるようにジャンプした。


日本刀を振り上げて、短時間のチャージ。


「紫電一閃!」


「一撃必殺!」


結城さんの鞘から日本刀が抜かれ、上からは俺の日本刀がタケさんに振り下ろされた。


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