東京ルミナスピラー
さっきのお返しとばかりにタケさんの肩を蹴り、結城さんがいる方に飛んだ。


今の音は……まさか俺の日本刀までまた折れそうなのか?


トンファーは破壊されないスキルがあるけど、日本刀はそうじゃないからな。


「すまない葵。流石は篠田さん。まさか日本刀を折られるとは」


「タケさん相手に一人で戦うのは厳しいけど……やります。タケさんでさえついて来られない超高速の動き、見せてやりますよ」


単純な攻撃力では、圧倒的にタケさんの方が上だ。


勝てる可能性があるとするなら、目にもとまらない速さによる一撃を食らわせるしかない。


その感覚は、さっき掴んだ。


「葵、篠田さんに回復を使わせるな。ソウルストーンが満タンだったとして、次使われたらたとえ勝ったとしても篠田さんが死んでしまう。使われる前に倒すしかないぞ」


「厳しいけど……やるしかないですよね。失敗したら、夕蘭に合わせる顔がない」


すうっと息を吐くと同時に右左と、ジグザグに飛びながらタケさんに近付いて行く。


着地点を推測されてしまえば、そこに合わせて攻撃をされるから、推測ないように距離をバラバラにして。


これを繰り返すうちに、徐々に速度が上がって行く。
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