東京ルミナスピラー
もう回復は出来ないぞと、タケさんを睨み付けると、タケさんさんもまたギロリと俺を睨み付けたのだ。


そして、PBSに向かって頭が振り下ろされた。


「させてたまるか!」


下から突き上げるように、タケさんの頭と俺の頭がぶつかって、その衝撃でタケさんが大きく仰け反った。


両腕を無くしても回復をしようとする執念は見事。


それでも倒れずに、体勢を整えようとするタケさんに……俺は下から日本刀を振り上げた。


腹部から、胸、頭部と、人を斬り裂いた感触が手に響く。


次の瞬間、タケさんの口に装着されていた、短い鎖が垂れ下がるマスクのような物は砕け散り、タケさん自身も光の粒へと変化したのだ。


「見事! 強い意志を感じる一撃だったぞ葵!」


「結城さん……いえ、結城さんが武器を破壊寸前まで追い詰めてくれてなかったら、負けてました。俺は、レベルが半分になったタケさんに勝っただけです」


まだまだ納得のいく勝利ではなかったけど、それでもタケさんを魂の鎖から解き放つことが出来た。


これで西軍のゴタゴタも少しは収まって、俺達に向けられた疑惑が晴れると良いんだけど。


誤解で浜瀬さんとは戦いたくないからな。
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