翔ちゃん雨だよ一緒に帰ろ?

それから唇は……コメントするのをやめておこう。悩ましいんだこれが。


ステテコを着た理性の神様が私にも必要だったりして。


翔ちゃんの目線に合わせて屈んでみた。
翔ちゃん疲れたんでしょ。
私、知ってるんだよ。
一生懸命守ってくれたこと。
ずっと守ってくれてたこと。


「翔ちゃん……」


名前を呼ぶだけで泣き出しそうなほど苦しい。だって翔ちゃんのことがこんなに好きなんだもん。


気づくのが遅すぎたけど、たぶんずっとずっと好きだった。


「翔ちゃん起きて?キスしちゃうぞ」


寝てるからって、ふざけて小さくそう言ったら、気配を察したのか翔ちゃんは起きてしまった。


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