離婚するはずだったのに、ホテル王は剥き出しの愛妻欲で攻めたてる
いつも髪をおしゃれにアレンジしている彼女は、昼はこのカフェで働き、夜は美容系の専門学校に通っている学生だ。
彼女が専門学校に入学してうちに来た頃、母子家庭でお母さんの負担を減らすために学費だけでも自分で稼ぎたいのだと話していて、私はそのときの麻有ちゃんの姿が学生時代の自分と重なったのを今でも覚えている。
たまに休憩のタイミングが合えば彼女のヘアアレンジの練習台になったり、一緒にランチを取ったり、麻有ちゃんとはカフェの従業員の中で一番親しくしていた。
「恋人がいたなんて、なんで教えてくれなかったんですか? しかもイケメンで羨ましい~」
小声ながら興奮している麻有ちゃんに、私は「なんとなく恥ずかしくて」と返す。
結婚した事実は、さすがに手続きなどがあるので店長には報告したけれど、その際に名前も旧姓のまま働きたいと伝え、ほかの従業員にはいっさい話していなかった。
もともと離婚するつもりだし、まさかあの男を職場の従業員に見られるなんて思いもしていなかったから。以前バーで『今度は店に行くよ』と言っていたのも社交辞令として受け取っていたし。
彼女が専門学校に入学してうちに来た頃、母子家庭でお母さんの負担を減らすために学費だけでも自分で稼ぎたいのだと話していて、私はそのときの麻有ちゃんの姿が学生時代の自分と重なったのを今でも覚えている。
たまに休憩のタイミングが合えば彼女のヘアアレンジの練習台になったり、一緒にランチを取ったり、麻有ちゃんとはカフェの従業員の中で一番親しくしていた。
「恋人がいたなんて、なんで教えてくれなかったんですか? しかもイケメンで羨ましい~」
小声ながら興奮している麻有ちゃんに、私は「なんとなく恥ずかしくて」と返す。
結婚した事実は、さすがに手続きなどがあるので店長には報告したけれど、その際に名前も旧姓のまま働きたいと伝え、ほかの従業員にはいっさい話していなかった。
もともと離婚するつもりだし、まさかあの男を職場の従業員に見られるなんて思いもしていなかったから。以前バーで『今度は店に行くよ』と言っていたのも社交辞令として受け取っていたし。