パリへ追いかけてまで

「樹、昴。 亮の事を認めてやれるか?」

「亮! 一流になるまで頑張れ!」

「お前の人生だ。 後悔のない選択をしろ。」

「この前も言ったが、何か困ってどうしようもない時はいつでも連絡してこい。」

「亮〜、貴方が最近イキイキとしていたのは、
これだったのね。……
うん。私も亮を応援するよ!
パリに遊びに行く時は、観光案内してね〜……」

やっぱり、母さんは、ポロポロ泣き出した。
父さんが、肩を抱きしめていた。

亮は、家族にありがとう!と言って深くお辞儀をした。

そのあと、樹と昴に髪の毛をぐちゃぐちゃにされながら、頭を撫でられた。

兄貴たちからの エールだった。

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