―――💖愛される喜び💖-――
人魚の魂は彼女の中で生き続けており、彼を殺そうとしている時も在り、一緒に居る事も叶わない。彼女の為に、距離を置こうとした美月は、『―――さらばだ・・・』と言って逃げてしまう。
彼女は追って行こうとした。だけど、梓はこけてしまい、『美月―――』と叫ぶ事しか出来ない。
美月はその場から逃げてしまい、彼女に一つだけ、あるものを残していった。それは一本の矢であり、巫女の力を持ってしまった意味が分かってしまった。自分達でなければ人魚の魂を鎮める事は出来ず、人魚の気持ちと🌸華子🌸の気持ちが分かってしまった。人魚を守る為に、生きている自分が疎ましかったんだ。自分の恋人になる筈だった🌸華子🌸を見捨てた自分が疎ましかった様。
『悪い・・・俺は・・・もう・・・人魚に・・・最初から・・・取りつかれていたんだ・・・人魚を愛してしまった奴・・・それは・・・許される事は・・・なかったんだ・・・許してくれ・・・お前のことは・・・大好きだったよ・・・だけど・・・一緒にいちゃ・・・いけないんだ・・・』
―――だから・・・俺は・・・俺の道を・・・行く・・・
もう・・・会う事は・・・出来ない・・・人魚を・・・守らないといけないんだ・・・🌸華子🌸・・・俺は・・・同じことを・・・しているんだ・・・
老婆の巫女は目を丸くすると、『―――行け・・・それが・・・お前の信じる・・・道ならば・・・そんなに・・・人魚が・・・大事なのか?』と問い質した。梓はぽつんとその場に佇み、『―――私・・・に・・・人魚・・・なの?私自身が・・・』とはっきりと気づいてしまった。疎ましい自分と、美月自身は一緒にいると罪悪感があり、苦しいと思ってしまう時がある。梓は人魚の封印を持った矢を握りしめると、『―――🌸華子🌸・・・私自身が・・・人魚・・・だったんだ・・・』とはっきりと気づいてしまい、彼女は『私は・・・惜しい事をした。』と口が動いた。
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