時空とか次元如きが私とレイきゅんの邪魔をしようなど……笑止!!
「フェルチア」
声が聞こえる。
私の愛おしい人の声。
でもきっとこれは夢だろう。
だって、
「フェルチア。死ぬな……」
レイきゅんが、そんなことを言っている。
それに、
「フェルチア、頼むから死なないでくれ。フェルチアがいなくなったら僕は悲しいんだ」
そんな悲痛そうな声を、レイきゅんがかけるのが想像つかなかった。
「フェルチアを、愛してるんだ……」
だってこんな夢みたいなことを、レイきゅんが現実で言ってくれると思えなかったから。
レイきゅんは優しくて、私が怪しくても、何処からきたか分からなくても私を受け入れてくれた。私に笑いかけてくれた。
――二次元でしか見た事なかったレイきゅんが、現実に存在している。そして私と話していてくれているそれだけで私がどれだけ幸せだったか、きっと誰にも理解は出来ないだろう。
生まれ変わって、レイきゅんが闇落ちしてもういないと知ってどれだけ絶望しただろうか。絶望した私は、レイきゅんに会いに行くことを決めた。現実のレイきゅんに出会うことが出来て、私は心から幸せで――ずっとレイきゅんの傍に居たいと思ったのだ。
ああ、夢だってかまわない。
レイきゅんが私の名を呼んで、私の事を愛していると言ってくれる。そんな幸せな夢が見られるなんて、どれだけ幸せだろう。
「……レイきゅん」
思わず口から洩れるレイきゅんを呼ぶ声。――レイきゅん自身には、レイきゅん呼びをしないようにしているけれど、こうして夢の中ならばいいよね。
「フェルチア!!」
ああ、どうして私の愛しいレイきゅんがこういう声をしているんだろうか。悲痛そうな声なんてあげないでほしい。
「レイきゅん……そんな声、しないで。レイきゅん……」
「だったらフェルチア、目を開けろ!!」
珍しいレイきゅんの焦ったような命令口調。ふふ、なんだかレイきゅんがこんな風に命令口調になるなんて不思議。そう思いながら私は愛しいレイきゅんの言葉に従うままに目を開けた。
「フェルチア!!」
あれ、レイきゅんの顔が目の前にある。
ああ、レイきゅんが、泣いている? っていうか、これ夢じゃない!?
しかもあれ、レイきゅんが私を抱きしめているんですけど!! どういうこと? 私は大混乱中だよ。
「レイ……きゅん?」
「良かった。目が覚めて」
レイきゅんが私を抱きしめていることが不思議で、私はぽかんとしてしまう。
というかもしかしてさっきまで聞こえていた言葉も現実? どこまでが夢でどこまでが現実なのか私には分からない。
「レイきゅん、ちょっと落ち着こう! ね!!」
「本当にフェルチアは分かってる? 自分がどんだけ危険な目に遭ってたか! 『魔王』がフェルチアを排除しようとして変な空間にいってたんだよ? フェルチアじゃなかったら死んでいたかもしれないんだよ。なのに、そんな風にいつも通りで……」
「私は生きているからいいじゃん! それより、レイきゅん、私凄い幸せな夢みたんだけど、レイきゅんが私の事を愛しているって言っているの!! これ、夢??」
「はぁ、もう……」
呆れたような顔を向けてくるレイきゅん。やっぱり夢だったんだろうなぁと思っていたら、信じられない言葉が聞こえてきた。
「夢じゃないから。僕はフェルチアとずっと一緒に居たいんだよ。愛しているよ。フェルチア」
「ええええええええ!?」
混乱している私は思わずそのまま逃げそうになって、レイきゅんに捕まった。
「落ち着いて、フェルチア。ちゃんと話そう。『魔王』は倒したから。倒す前に言ってたでしょ。フェルチアのことを僕は知りたいんだよ」
「う、うん」
私は混乱しながらもレイきゅんがずっと一緒に居たいって、愛してるって言ってくれた! と夢心地の中頷いた。
というか、レイきゅん、いつから私にそう言う気持ち抱いてくれてたの? どっきりじゃないよね??
声が聞こえる。
私の愛おしい人の声。
でもきっとこれは夢だろう。
だって、
「フェルチア。死ぬな……」
レイきゅんが、そんなことを言っている。
それに、
「フェルチア、頼むから死なないでくれ。フェルチアがいなくなったら僕は悲しいんだ」
そんな悲痛そうな声を、レイきゅんがかけるのが想像つかなかった。
「フェルチアを、愛してるんだ……」
だってこんな夢みたいなことを、レイきゅんが現実で言ってくれると思えなかったから。
レイきゅんは優しくて、私が怪しくても、何処からきたか分からなくても私を受け入れてくれた。私に笑いかけてくれた。
――二次元でしか見た事なかったレイきゅんが、現実に存在している。そして私と話していてくれているそれだけで私がどれだけ幸せだったか、きっと誰にも理解は出来ないだろう。
生まれ変わって、レイきゅんが闇落ちしてもういないと知ってどれだけ絶望しただろうか。絶望した私は、レイきゅんに会いに行くことを決めた。現実のレイきゅんに出会うことが出来て、私は心から幸せで――ずっとレイきゅんの傍に居たいと思ったのだ。
ああ、夢だってかまわない。
レイきゅんが私の名を呼んで、私の事を愛していると言ってくれる。そんな幸せな夢が見られるなんて、どれだけ幸せだろう。
「……レイきゅん」
思わず口から洩れるレイきゅんを呼ぶ声。――レイきゅん自身には、レイきゅん呼びをしないようにしているけれど、こうして夢の中ならばいいよね。
「フェルチア!!」
ああ、どうして私の愛しいレイきゅんがこういう声をしているんだろうか。悲痛そうな声なんてあげないでほしい。
「レイきゅん……そんな声、しないで。レイきゅん……」
「だったらフェルチア、目を開けろ!!」
珍しいレイきゅんの焦ったような命令口調。ふふ、なんだかレイきゅんがこんな風に命令口調になるなんて不思議。そう思いながら私は愛しいレイきゅんの言葉に従うままに目を開けた。
「フェルチア!!」
あれ、レイきゅんの顔が目の前にある。
ああ、レイきゅんが、泣いている? っていうか、これ夢じゃない!?
しかもあれ、レイきゅんが私を抱きしめているんですけど!! どういうこと? 私は大混乱中だよ。
「レイ……きゅん?」
「良かった。目が覚めて」
レイきゅんが私を抱きしめていることが不思議で、私はぽかんとしてしまう。
というかもしかしてさっきまで聞こえていた言葉も現実? どこまでが夢でどこまでが現実なのか私には分からない。
「レイきゅん、ちょっと落ち着こう! ね!!」
「本当にフェルチアは分かってる? 自分がどんだけ危険な目に遭ってたか! 『魔王』がフェルチアを排除しようとして変な空間にいってたんだよ? フェルチアじゃなかったら死んでいたかもしれないんだよ。なのに、そんな風にいつも通りで……」
「私は生きているからいいじゃん! それより、レイきゅん、私凄い幸せな夢みたんだけど、レイきゅんが私の事を愛しているって言っているの!! これ、夢??」
「はぁ、もう……」
呆れたような顔を向けてくるレイきゅん。やっぱり夢だったんだろうなぁと思っていたら、信じられない言葉が聞こえてきた。
「夢じゃないから。僕はフェルチアとずっと一緒に居たいんだよ。愛しているよ。フェルチア」
「ええええええええ!?」
混乱している私は思わずそのまま逃げそうになって、レイきゅんに捕まった。
「落ち着いて、フェルチア。ちゃんと話そう。『魔王』は倒したから。倒す前に言ってたでしょ。フェルチアのことを僕は知りたいんだよ」
「う、うん」
私は混乱しながらもレイきゅんがずっと一緒に居たいって、愛してるって言ってくれた! と夢心地の中頷いた。
というか、レイきゅん、いつから私にそう言う気持ち抱いてくれてたの? どっきりじゃないよね??