時空とか次元如きが私とレイきゅんの邪魔をしようなど……笑止!!
私は天使であるレイきゅんと暮らせて大変に幸せである。目が覚めてレイきゅんがいて、おやすみとレイきゅんが笑ってくれる。朝から晩まで私の愛しいレイきゅん成分を補給することが出来る! なんともまぁ、幸せなことだろうか。
やっぱりレイきゅんが不幸になるなど許せない。私はレイきゅんを幸せにする。正直悪魔とか出てこられても私が一撃で倒すから問題はないのだけど、先にそういうのが生まれないようにした方がいいのかな?
などと今は企んでいる。幸いにも私にはずっと先の未来の情報が頭にある。レイきゅんが亡くなった事やレイきゅんが闇落ちした事実にショックし、多くの涙を流していた私はその歴史書を見るのがつらかった。だけど私はレイきゅんのことならばなんだって知りたいと全部の情報を頭に入れてきた。
レイきゅんが何処で闇落ちしたかも知っている。しかし私というイレギュラーが生まれた今、レイきゅんがどのタイミングでどんなふうになるか分からない。……本当にそういうズレを無くすためには裏でこそこそしてレイきゅんが闇落ちするタイミングで、レイきゅんを助けた方が良かったのかもしれない。その方が合理的だったのかもしれない。
でもそれだと、レイきゅんがそれまでの間に感じた胸の痛みは残ることになる。私はレイきゅんがトラウマを負うのから止めたかったから。
だって私が前世から追い求めて、大好きで仕方がない推しを一ミリでも多く幸せにしたいって当然じゃない?
そういうわけで色々どうなるのか予想外なんだよー。まぁ、どちらにせよ、私はレイきゅんを幸せにするためだけに動くんだけどね!!
「フェルチアは時々、なんかぼーっとしているよね。悩みがあるなら言ってね」
「あーもうレイ優しい。可愛いー!!」
「僕は男だから可愛いって言われても嬉しくないよ。ほら、皆も呆れてるでしょ」
そう言ったレイきゅんの周りには、ぼんやりとした黒い塊が浮いている。それはようやく私に慣れて、私の前に姿を現わしてくれた闇の精霊である。ようやく慣れてくれて私は嬉しい。
というか、レイきゅんの傍にいる闇の精霊とか本当、レイきゅんの一部じゃん? そんな存在に認められて私は大興奮で、はじめて姿を現わしてくれた時には泣いたよ!!
泣いていた私にレイきゅんは慌てていて、ああ、私の推しはなんて尊いの? ってそれしか出てこなかったもん。
それにしても精霊たちとも仲良くなれるとか、流石私!!
「レイはかっこよくて、可愛くて最高なんだよ!!」
「はいはい」
もうレイってば私がレイを褒めまくるのに慣れてしまって、こんな態度をするようになっている。毎日のようにレイきゅんに愛を伝えているからレイきゅんに私の愛が伝わっていると信じたい。ああ、レイきゅん、大すきぃいい!! って気持ちで私はいっぱいだよ。
「冷たいレイも素敵……」
ぽーっとした目でそんなことを呟いてしまう。
いや、だってどの表情をとってもレイきゅんが素敵すぎるのだもの。
「……はぁ、全くフェルチアは。畑仕事するんでしょ。一緒に行くよ」
「うん」
レイきゅんと一緒にそのまま私は畑仕事をした。前世では一般人だったし、未来では商家の娘だったし畑仕事をするのはレイきゅんのいる世界にやってきてから初めてのことだった。
でもレイきゅんの一緒ならなんだって楽しい。というか大好きな人がいるだけで日常ってのは彩るものなんだよ!
身体強化の魔法を使ってせっせと畑仕事もやっているんだよ。村の人たちとも私が大人しくしているからそこそこ仲良くなれたよ。いやー、しかし、レイきゅんと一緒に過ごせる日々は本当に何ともまぁ、幸せな日々である。
そうやって幸せを実感しながら過ごしていたら、なんと私の事が有名になったらしく――何だか村に来訪者がやってきた。
やっぱりレイきゅんが不幸になるなど許せない。私はレイきゅんを幸せにする。正直悪魔とか出てこられても私が一撃で倒すから問題はないのだけど、先にそういうのが生まれないようにした方がいいのかな?
などと今は企んでいる。幸いにも私にはずっと先の未来の情報が頭にある。レイきゅんが亡くなった事やレイきゅんが闇落ちした事実にショックし、多くの涙を流していた私はその歴史書を見るのがつらかった。だけど私はレイきゅんのことならばなんだって知りたいと全部の情報を頭に入れてきた。
レイきゅんが何処で闇落ちしたかも知っている。しかし私というイレギュラーが生まれた今、レイきゅんがどのタイミングでどんなふうになるか分からない。……本当にそういうズレを無くすためには裏でこそこそしてレイきゅんが闇落ちするタイミングで、レイきゅんを助けた方が良かったのかもしれない。その方が合理的だったのかもしれない。
でもそれだと、レイきゅんがそれまでの間に感じた胸の痛みは残ることになる。私はレイきゅんがトラウマを負うのから止めたかったから。
だって私が前世から追い求めて、大好きで仕方がない推しを一ミリでも多く幸せにしたいって当然じゃない?
そういうわけで色々どうなるのか予想外なんだよー。まぁ、どちらにせよ、私はレイきゅんを幸せにするためだけに動くんだけどね!!
「フェルチアは時々、なんかぼーっとしているよね。悩みがあるなら言ってね」
「あーもうレイ優しい。可愛いー!!」
「僕は男だから可愛いって言われても嬉しくないよ。ほら、皆も呆れてるでしょ」
そう言ったレイきゅんの周りには、ぼんやりとした黒い塊が浮いている。それはようやく私に慣れて、私の前に姿を現わしてくれた闇の精霊である。ようやく慣れてくれて私は嬉しい。
というか、レイきゅんの傍にいる闇の精霊とか本当、レイきゅんの一部じゃん? そんな存在に認められて私は大興奮で、はじめて姿を現わしてくれた時には泣いたよ!!
泣いていた私にレイきゅんは慌てていて、ああ、私の推しはなんて尊いの? ってそれしか出てこなかったもん。
それにしても精霊たちとも仲良くなれるとか、流石私!!
「レイはかっこよくて、可愛くて最高なんだよ!!」
「はいはい」
もうレイってば私がレイを褒めまくるのに慣れてしまって、こんな態度をするようになっている。毎日のようにレイきゅんに愛を伝えているからレイきゅんに私の愛が伝わっていると信じたい。ああ、レイきゅん、大すきぃいい!! って気持ちで私はいっぱいだよ。
「冷たいレイも素敵……」
ぽーっとした目でそんなことを呟いてしまう。
いや、だってどの表情をとってもレイきゅんが素敵すぎるのだもの。
「……はぁ、全くフェルチアは。畑仕事するんでしょ。一緒に行くよ」
「うん」
レイきゅんと一緒にそのまま私は畑仕事をした。前世では一般人だったし、未来では商家の娘だったし畑仕事をするのはレイきゅんのいる世界にやってきてから初めてのことだった。
でもレイきゅんの一緒ならなんだって楽しい。というか大好きな人がいるだけで日常ってのは彩るものなんだよ!
身体強化の魔法を使ってせっせと畑仕事もやっているんだよ。村の人たちとも私が大人しくしているからそこそこ仲良くなれたよ。いやー、しかし、レイきゅんと一緒に過ごせる日々は本当に何ともまぁ、幸せな日々である。
そうやって幸せを実感しながら過ごしていたら、なんと私の事が有名になったらしく――何だか村に来訪者がやってきた。