時空とか次元如きが私とレイきゅんの邪魔をしようなど……笑止!!
「はぁ、レイきゅん、かわゆい」
私は今、レイきゅんのことを覗き見している。
領主の後ろ盾を得た私たちは、領主の元で暮らしている。まぁ、レイきゅんが過ごしていた村にも時々いっているよ。それにしてもあの村の人たち、レイきゅんのことを虐めていたけれどすっかりもてはやしているんだよね。
何だろう、レイきゅんは可愛いし、かっこいいから異性が近づかないかもハラハラしてしまう。ああ、それにしても訓練しているレイきゅんも超可愛い。ヤバいわ。
「……フェルチア様、何をやっているんですか?」
「ふへへ、レイのことを観察してるの」
「えっと……フェルチア様は訓練をしなくていいんですか?」
そんなことを問いかけているのは、領主がつけてくれた侍女である。正直言って侍女はいなくても構わないけれど、こっちで生活している間は傍にいてくれている。まぁ、私はやりたいことがある時は自由に出て行って好き勝手しているけどね! 領主につけられた侍女たちは私についていくことが出来ないのだ。
それにしても幾らでもレイきゅんのことは見てられるわー。
「ふふ。私は良いのよ!! 私はレイを見ることで忙しいのだもの!!」
レイきゅんを幸せにするために鍛錬をすることは必要なものだけれども、それでも私はちゃんとレイきゅんの傍にいたい。レイきゅんの側で、レイきゅんを見ていたい。
「……まぁ、フェルチア様はとてもすごいですものね」
「ふふ、そうよ。私、凄いの!!」
「そうですわね……。騎士様たちにも勝てないって言われてましたものね」
呆れたような笑みで侍女は言う。そう、私は領主の騎士たちとの模擬戦も行った。当然、私が勝利した。私はレイきゅんに会うために、レイきゅんを幸せにするためにと半世紀以上費やしているのだ。
領主の騎士に負けているようでは、レイきゅんを幸せになど出来ない。だからこそ私は騎士たちを瞬殺出来て、満足した。
今、側にいる侍女は私に話しかけてくれているけれど、他の者たちは結構私に怯えている。此処の人たちともレイきゅんしあわせ計画のためにもう少し仲良くなれたらなぁとは思っている。
でもあれだよね。私が怯えられる代わりにレイきゅんは周りに心配されたりしているんだよ。私の方が危険だからね! それにしても戸惑っているレイきゅんも可愛かったなぁ。ああ、眼福眼福。
「フェルチア……何やってるの?」
レイきゅんはしばらく騎士達に習って剣を振るっていたが、私に気づいてのか私に声をかける。
汗もしたたるいい男……っていうか、レイきゅんの顔を拭うタオルでありたい。というか、変態的なことを言うなら舐めたい。うん、レイきゅんにいったら引かれそうだからちょっと自重しよう。自重しないと!!
「レイがかっこよくて、見てたの。ああ、もう本当にレイの剣を振るう姿が素敵すぎて!!」
「……僕なんてまだまだだよ。フェルチアみたいに騎士に勝つことも出来ないし。まだまだ武器に振り回されている感じだし」
レイきゅんは、自分が情けないとでも思っているのかもしれない。少し言いにくそうに告げた言葉に、私はきゅんとしてしまった。ああ、もうレイきゅんがかっこよすぎる。
なんだろう、正直言ってさ、私って結構無茶苦茶な存在なんだよね。自分でいうなって感じだろうけれど、私ってとても強いじゃん? だから私が傍にいることで驕る人もいると思うんだよね。でもレイきゅんってそうではないんだよね。
レイきゅんが例えばそういう風になっても私はレイきゅんを愛しているけれど、それでも生レイきゅんが私が思う以上にかっこよくて、ああ、生推し尊い!!
「そんなことない! レイは誰よりもかっこいいもの。それにレイはとっても強くなるわ!! レイが強くなりたいっていうなら私も鍛えるもの。それにもしレイが弱かったとしても私はレイを守るわ!」
私がそう言えばレイきゅんはぽかんとした顔をして、笑った。その呆れたような笑みに、私はまたきゅんとした。
私は今、レイきゅんのことを覗き見している。
領主の後ろ盾を得た私たちは、領主の元で暮らしている。まぁ、レイきゅんが過ごしていた村にも時々いっているよ。それにしてもあの村の人たち、レイきゅんのことを虐めていたけれどすっかりもてはやしているんだよね。
何だろう、レイきゅんは可愛いし、かっこいいから異性が近づかないかもハラハラしてしまう。ああ、それにしても訓練しているレイきゅんも超可愛い。ヤバいわ。
「……フェルチア様、何をやっているんですか?」
「ふへへ、レイのことを観察してるの」
「えっと……フェルチア様は訓練をしなくていいんですか?」
そんなことを問いかけているのは、領主がつけてくれた侍女である。正直言って侍女はいなくても構わないけれど、こっちで生活している間は傍にいてくれている。まぁ、私はやりたいことがある時は自由に出て行って好き勝手しているけどね! 領主につけられた侍女たちは私についていくことが出来ないのだ。
それにしても幾らでもレイきゅんのことは見てられるわー。
「ふふ。私は良いのよ!! 私はレイを見ることで忙しいのだもの!!」
レイきゅんを幸せにするために鍛錬をすることは必要なものだけれども、それでも私はちゃんとレイきゅんの傍にいたい。レイきゅんの側で、レイきゅんを見ていたい。
「……まぁ、フェルチア様はとてもすごいですものね」
「ふふ、そうよ。私、凄いの!!」
「そうですわね……。騎士様たちにも勝てないって言われてましたものね」
呆れたような笑みで侍女は言う。そう、私は領主の騎士たちとの模擬戦も行った。当然、私が勝利した。私はレイきゅんに会うために、レイきゅんを幸せにするためにと半世紀以上費やしているのだ。
領主の騎士に負けているようでは、レイきゅんを幸せになど出来ない。だからこそ私は騎士たちを瞬殺出来て、満足した。
今、側にいる侍女は私に話しかけてくれているけれど、他の者たちは結構私に怯えている。此処の人たちともレイきゅんしあわせ計画のためにもう少し仲良くなれたらなぁとは思っている。
でもあれだよね。私が怯えられる代わりにレイきゅんは周りに心配されたりしているんだよ。私の方が危険だからね! それにしても戸惑っているレイきゅんも可愛かったなぁ。ああ、眼福眼福。
「フェルチア……何やってるの?」
レイきゅんはしばらく騎士達に習って剣を振るっていたが、私に気づいてのか私に声をかける。
汗もしたたるいい男……っていうか、レイきゅんの顔を拭うタオルでありたい。というか、変態的なことを言うなら舐めたい。うん、レイきゅんにいったら引かれそうだからちょっと自重しよう。自重しないと!!
「レイがかっこよくて、見てたの。ああ、もう本当にレイの剣を振るう姿が素敵すぎて!!」
「……僕なんてまだまだだよ。フェルチアみたいに騎士に勝つことも出来ないし。まだまだ武器に振り回されている感じだし」
レイきゅんは、自分が情けないとでも思っているのかもしれない。少し言いにくそうに告げた言葉に、私はきゅんとしてしまった。ああ、もうレイきゅんがかっこよすぎる。
なんだろう、正直言ってさ、私って結構無茶苦茶な存在なんだよね。自分でいうなって感じだろうけれど、私ってとても強いじゃん? だから私が傍にいることで驕る人もいると思うんだよね。でもレイきゅんってそうではないんだよね。
レイきゅんが例えばそういう風になっても私はレイきゅんを愛しているけれど、それでも生レイきゅんが私が思う以上にかっこよくて、ああ、生推し尊い!!
「そんなことない! レイは誰よりもかっこいいもの。それにレイはとっても強くなるわ!! レイが強くなりたいっていうなら私も鍛えるもの。それにもしレイが弱かったとしても私はレイを守るわ!」
私がそう言えばレイきゅんはぽかんとした顔をして、笑った。その呆れたような笑みに、私はまたきゅんとした。