時空とか次元如きが私とレイきゅんの邪魔をしようなど……笑止!!
領主と親しくなってから、また月日が過ぎた。ああ、もうレイきゅんと一緒に過ごしていると、本当にもう時間が経つのがはやすぎるわ。なんて幸せなのかしらとしか思えないの。
というか、レイきゅんが日に日に、ゲームの世界で見たレイきゅんに近づいてきていて……その成長を見届けられるだけでも私はこの場所に来た甲斐があったと思うの。
推しの成長を間近でずっと見続けられるなんて私は幸せだ。
「レイは今日もかっこいい!!」
「ありがとう。フェルチア。今日もフェルチアは元気だね」
「うん。レイと顔を合わせるだけでも幸せだもの。私はレイに出会った時からずっとレイに幸せにしてもらってるの!!」
前世でレイきゅんに出会って、レイきゅんを大好きになってその時からずっと私はレイイきゅんに幸せをもらっている。こうして現実世界でレイきゅんに出会えてからはそのころの比でないぐらいにレイきゅんへの気持ちが増している。
まぁ、前世でのレイきゅんとの出会いがなければ今の私はいないからそのころからもずっとレイきゅんは私に幸せをくれているけれど。
「フェルチアは本当に……出会った時から変わらないね」
「そりゃそうよ! 私は私だもの」
私が見た目通りの子供であるのならば、周りに影響されて変わってしまったかもしれない。でも私は転生者で、レイきゅんに合わせるためにこういう姿になっているとは言え長く生きているからこそ、あんまり変化はないと思う。
「『爆裂姫』とか『魔王』だとか言われてるのに本当にフェルチアは……僕にとっては怖くない」
「ふふ、レイは流石だよね? そう言う所も素敵。でも『魔王』なんて心外だよ」
私はこの数年で魔物を退治したり、ドラゴンを討伐したり、盗賊を捕まえたり、こそこそしていた悪魔を〆たり(レイきゅんの闇落ちルートで出てくる悪魔とは別)、色々やっていたら『爆裂姫』とか『魔王』とか呼ばれるようになってしまったのだ。
『魔王』なんて酷いよね? そもそも聖女であるヒロインが倒すのが魔王なんだよ? 世界のために倒さなきゃいけない悪って位置づけだったのに、そんな呼び名するとかひどくない?
でもまぁ、領主たちも私を敵に回さない方がいいって思ってくれているみたいだから面倒な事にはなっていない。評判を聞きつけた王様ともレイきゅんと一緒に会いにいったけれど、友好関係は築けたし。別にさ、レイきゅんが隣にいなくて、レイきゅんを幸せにするという目的がないのならば、私が周りから悪者認定されても問題ない。
でも私はレイきゅんを幸せにするために此処まで来て、此処にいるの。レイきゅんのためにも私が世界の敵的な立ち位置に立つわけにもいかないし。レイきゅんが望むのならば他の人間だって幾らでも守るよ。――すべてはレイきゅんのためだけど。
「……あれだけ暴れていて、何だかんだ貴族たちと仲よくしているフェルチアは凄いなって思う。僕は緊張して失敗も多いのに」
「ふふふ、もっと褒めてもいいんだよ? 私はッレイに褒められると幾らでも頑張れちゃうから! レイは落ち込まなくても、そのままでいいんだよ。私が幾らでもフォローするから」
「……僕はフェルチアに出会ってからもらってばっかりだね」
「そんなことないよ! レイが私を傍に置いてくれるだけで、レイが笑ってくれるだけで私は世界で一番幸せをもらっているんだから!」
私がレイきゅんに前世から含めてもらっているものは、大きい。こんなにも幸せな気持ちは、レイきゅんに出会ってから、レイきゅんに与えられたものだ。
寧ろ私を隣にいてくれてありがとう! 声を聞かせてくれてありがとう! 名前を呼んでくれてありがとう! 笑いかけてくれてありがとう! ってそんな感じだもん。
笑って告げた言葉にレイきゅんが一瞬何とも言えない顔をした。レイキュンはどうしてそんな顔をしているんだろうか。レイきゅんは最近、時々そういう表情をする。
私は推しがそう言う表情をする理由が分からなくて、胸が痛む。レイきゅんに何か悩みがあったら言ってねって言ったけれど、話してくれないんだよね。
でもレイきゅんにだって誰にも言えない悩みはあるのかもしれないって思うの。領主はその悩みを知っているみたいだけど、私には教えてくれないし。
――そのうちレイから話があるだろう。それに男には言いたくない悩みぐらいある。
って、領主に言われたんだよね。何だか領主とレイきゅんが仲良しでむーって気持ちになってしまう。
でも私はレイきゅんに嫌われたくないし、レイきゅんが何か悩んでいるのならばレイきゅんの口から言ってもらえるのを待とうと思うのだ。
そうそう、レイきゅんはさ、思いっきり暴れている私をいさめられる存在ってことで周りから大切にされていたり心配されてたりするんだよね。その度に「好きでフェルチアといるから」なんて鼻血ものの言葉を言っていたの。
それを聞いた時にこの時代にやってきて良かったって本当に心の底から思ったよ!!
そんな風に悠々と領主の元で過ごしていたら、あっと言う間に私たちは学園に入学する年齢になった。
レイきゅんと過ごす日々は楽しすぎるんだよね。この時代にやってきて、レイきゅんをしあわせに出来ていたらいいなってそう思う。そしてこれからもレイきゅんを幸せにしたいって、そう思ってるの。
というか、レイきゅんが日に日に、ゲームの世界で見たレイきゅんに近づいてきていて……その成長を見届けられるだけでも私はこの場所に来た甲斐があったと思うの。
推しの成長を間近でずっと見続けられるなんて私は幸せだ。
「レイは今日もかっこいい!!」
「ありがとう。フェルチア。今日もフェルチアは元気だね」
「うん。レイと顔を合わせるだけでも幸せだもの。私はレイに出会った時からずっとレイに幸せにしてもらってるの!!」
前世でレイきゅんに出会って、レイきゅんを大好きになってその時からずっと私はレイイきゅんに幸せをもらっている。こうして現実世界でレイきゅんに出会えてからはそのころの比でないぐらいにレイきゅんへの気持ちが増している。
まぁ、前世でのレイきゅんとの出会いがなければ今の私はいないからそのころからもずっとレイきゅんは私に幸せをくれているけれど。
「フェルチアは本当に……出会った時から変わらないね」
「そりゃそうよ! 私は私だもの」
私が見た目通りの子供であるのならば、周りに影響されて変わってしまったかもしれない。でも私は転生者で、レイきゅんに合わせるためにこういう姿になっているとは言え長く生きているからこそ、あんまり変化はないと思う。
「『爆裂姫』とか『魔王』だとか言われてるのに本当にフェルチアは……僕にとっては怖くない」
「ふふ、レイは流石だよね? そう言う所も素敵。でも『魔王』なんて心外だよ」
私はこの数年で魔物を退治したり、ドラゴンを討伐したり、盗賊を捕まえたり、こそこそしていた悪魔を〆たり(レイきゅんの闇落ちルートで出てくる悪魔とは別)、色々やっていたら『爆裂姫』とか『魔王』とか呼ばれるようになってしまったのだ。
『魔王』なんて酷いよね? そもそも聖女であるヒロインが倒すのが魔王なんだよ? 世界のために倒さなきゃいけない悪って位置づけだったのに、そんな呼び名するとかひどくない?
でもまぁ、領主たちも私を敵に回さない方がいいって思ってくれているみたいだから面倒な事にはなっていない。評判を聞きつけた王様ともレイきゅんと一緒に会いにいったけれど、友好関係は築けたし。別にさ、レイきゅんが隣にいなくて、レイきゅんを幸せにするという目的がないのならば、私が周りから悪者認定されても問題ない。
でも私はレイきゅんを幸せにするために此処まで来て、此処にいるの。レイきゅんのためにも私が世界の敵的な立ち位置に立つわけにもいかないし。レイきゅんが望むのならば他の人間だって幾らでも守るよ。――すべてはレイきゅんのためだけど。
「……あれだけ暴れていて、何だかんだ貴族たちと仲よくしているフェルチアは凄いなって思う。僕は緊張して失敗も多いのに」
「ふふふ、もっと褒めてもいいんだよ? 私はッレイに褒められると幾らでも頑張れちゃうから! レイは落ち込まなくても、そのままでいいんだよ。私が幾らでもフォローするから」
「……僕はフェルチアに出会ってからもらってばっかりだね」
「そんなことないよ! レイが私を傍に置いてくれるだけで、レイが笑ってくれるだけで私は世界で一番幸せをもらっているんだから!」
私がレイきゅんに前世から含めてもらっているものは、大きい。こんなにも幸せな気持ちは、レイきゅんに出会ってから、レイきゅんに与えられたものだ。
寧ろ私を隣にいてくれてありがとう! 声を聞かせてくれてありがとう! 名前を呼んでくれてありがとう! 笑いかけてくれてありがとう! ってそんな感じだもん。
笑って告げた言葉にレイきゅんが一瞬何とも言えない顔をした。レイキュンはどうしてそんな顔をしているんだろうか。レイきゅんは最近、時々そういう表情をする。
私は推しがそう言う表情をする理由が分からなくて、胸が痛む。レイきゅんに何か悩みがあったら言ってねって言ったけれど、話してくれないんだよね。
でもレイきゅんにだって誰にも言えない悩みはあるのかもしれないって思うの。領主はその悩みを知っているみたいだけど、私には教えてくれないし。
――そのうちレイから話があるだろう。それに男には言いたくない悩みぐらいある。
って、領主に言われたんだよね。何だか領主とレイきゅんが仲良しでむーって気持ちになってしまう。
でも私はレイきゅんに嫌われたくないし、レイきゅんが何か悩んでいるのならばレイきゅんの口から言ってもらえるのを待とうと思うのだ。
そうそう、レイきゅんはさ、思いっきり暴れている私をいさめられる存在ってことで周りから大切にされていたり心配されてたりするんだよね。その度に「好きでフェルチアといるから」なんて鼻血ものの言葉を言っていたの。
それを聞いた時にこの時代にやってきて良かったって本当に心の底から思ったよ!!
そんな風に悠々と領主の元で過ごしていたら、あっと言う間に私たちは学園に入学する年齢になった。
レイきゅんと過ごす日々は楽しすぎるんだよね。この時代にやってきて、レイきゅんをしあわせに出来ていたらいいなってそう思う。そしてこれからもレイきゅんを幸せにしたいって、そう思ってるの。