不器用同士
でも親が子供に関して無関心という点は、同じだったからこんなにも感情を動かされたのかも。
「じゃあ、送るよ」
しばらくの沈黙の後、相楽くんはふっと力が抜けたような笑顔で言った。
「…エントランスまででいいよ」
ここを1人で出るのはなんだか落ち着かないし、一緒に来て欲しかったからホッとした。
だって、こんなお金持ちが住むようなタワマンに慣れてないし!
つい、コンシェルジュさんとかの目線を気にしちゃうし!
「家まで送るのに」
「いいよ、瑠璃ちゃん1人にしておけないし」
ここは防犯対策バッチリなんだろうけど、いくら強がってても1人で留守番をするのは心細いことを私が1番知っている。
ソファに座ってテレビに夢中な瑠璃ちゃんに視線が向かう。