不器用同士



相楽くんの新たな一面を知れた。


今日だけで相楽くんのイメージがガラッと変わったと思う。



「もうこんな時間か。今更だけど、今日遅くなること家に連絡した?」



手を拭いて、相楽くんが8時を指す時計を見て言った。



普通ならこんな時間まで家に連絡いれないのはおかしいんだろう。



「別に門限ないし、遅くなってもいいよ」


「門限なくても連絡とかしなくて平気?心配するんじゃない?」



「親はほとんど家に帰ってないし、一人暮らしみたいなものだから大丈夫」



そう声に出してから気がついた。


相楽くんたちと私は似てる、ということに。



「………」


相手も同じことを思ったのか黙り込んで見つめてくる。




私の家は特にお金持ちとか両親がいるとかではないけどね。



片親で、私が小さい頃に離婚してお父さんについて行った。


最近ならよくある話だろう。


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