不器用同士

「…聞いてみるね」


凌駕には中学の時、私が色々あって友達がいなくなったのを身近で見てるから高校ではうまくやってるって心配しないように伝えてる。



「光莉は変わりないか?」


「大丈夫。普通に楽しく過ごしてるよ」


嘘をつき、平然と笑う。


本気で心配してくれている凌駕に嘘をつくのは罪悪感で心が締め付けられる。



「そうか。ならいいけど」



「私の話はいいから、凌駕の話聞かせてよ」



「あー、今日担任のかつらが取れてみんなでかつらの取り合いをした話聞く?」


「なにそれ」


それから面白い話が続き、私は笑いながら凌駕の話を聞いていた。




「じゃあ、そろそろ切るぞ」


「うん。おやすみ」


「あぁ。おやすみ」



その言葉を最後に、画面をタップして電話を切った。


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