不器用同士
私の小さい頃に出て行ったお母さんは他の男性と一緒に暮らし始めた。
その男性の連れ子が優也。
数年前にお母さんとお父さんの離婚が成立し、優也は私を何かと気にかけてくれる。
「にーちゃんって、優也はいつから私のお兄ちゃんになったわけ?」
「はぁ?何度も言ってるだろ。血の繋がりがなくても俺らは兄妹だ!俺は光莉のこと、実の妹みたいに大切に思ってる」
事あるごとに私を妹だと言う優也。
それが嬉しいのに中々素直になれない私。
「…はいはい。で、何か用があったんじゃないの?」
朝っぱらから電話してくるなんて珍しい。
大体、夕方か夜にかかってくることが多いから。
「あ!そうだった。…やっぱり麻美さん、光莉に会いたいんだとよ」
優也の言う麻美さんは私のお母さんだった人。