不器用同士



ほんの数分で学校に到着する間、距離をとって歩く私たち。


昨日と同じで少し前に相楽くんが歩いている。




「ねぇ、光莉ちゃん。学校サボらない?今から行っても意味ないって」


「いや意味あるでしょ」


遅刻したけど、まだ11時前だし3限目が始まった頃で1日の半分も過ぎてない。


まぁ、ほとんど午前中の授業は受けられないけど。



「真面目か」


ふっと笑い声が前から聞こえてくる。



ここからじゃ相楽くんは前を向いていて顔は見えない。



また貼り付けたような笑顔をしてるんだろうか。




「じゃあ、昼一緒に食べようよ」



「え…」


思いもしなかった誘いに小さく声が漏れた。



昼一緒に食べる?



私と相楽くんが?

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