不器用同士
「ふっ、はははは!!必死な光莉ちゃんっ…ふ、おもしろ」
我慢してた笑みが溢れるかのように、突然肩を震わせて笑い出した。
なにが面白いのかさっぱりわからないんだけど。
睨む私と隣で声を出して笑う相楽くんは目立っていて、通行人からの視線を感じる。
「…ねぇ、だから離してよ」
未だに回ったままの腕を軽く叩いた。
この肩を組んでるのも注目を浴びてる原因だろうな。
周りから見たら学校サボってるバカップルに見えるんだろうか。
周りの視線を気にして嫌気がさした。
「ははっ、光莉ちゃん揶揄うの楽しいかもー」
怖いことを言い出した相楽くんは緩く口角を上げた。
意地悪な笑みを深めてからやっと相楽くんの腕から解放された。
無言で近づくもんかと距離をとる。
それすらも面白いようで相楽くんは楽しげに笑っていた。
こんなに笑う人だったっけ。
昨日までの相楽くんはニコリと笑顔は貼り付けるけど、声をあげて笑う姿を私は見たことがなかった。