翔んでアルミナリア
「ずっと考えてたけど、そうとしか考えられないんだ」
首を横に振りながら、蓮くんが続ける。

「ゲームの中で国を…ってどういう意味?」

「夏休みで時間があったから、SRPG(シミュレーションロールプレイングゲーム)を作ってたんだ。プログラミングに必要なC言語も勉強して、けっこう本格的に取り組んでた」

出てくる単語がちんぷんかんぷんだけど、とりあえずそこはスキップすることにした。
「ゲームって…作れるの?」
十四歳の中学二年生が。

作れるよ、とあっさり頷く。
「そりゃゲーム会社が作る売り物とはクオリティが違うけどさ。フリーソフトを駆使すれば、ある程度のものはできるよ。キャラクターもストーリーもイベントも作れる」

ゲーム…わたしと蓮くんの十何年の付き合いで、三歳違いのわたしが彼に最初に “抜かされた” のが、そういえばゲームだった。
わたしがどうしても勝てない敵キャラをあっさり攻略していく彼に、焦りを感じなかったといえば嘘になる。
じきに抜かされるということ自体に慣れてしまった自分は、呑気なのか鈍感なのか…

「そう仮定すると説明がつくんだ。だって見ただろ? この世界で会った人たち、西洋人っぽい外見なのに話しているのは日本語だ。それにあの兵士たちの顔、みんな同じように見えなかった?」
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