バイト会長の奮闘日記
「えーっと、とりあえず、ママに言われたようにするわね……?」
沈黙を破ったのは真美さんで、戸惑いながらも私をメイク台へ誘導した。
「さっきはびっくりしちゃってごめんね。てっきり、オフの嬢が来るものだと思ってたから、予想外で」
申し訳なさそうな真美さんに、慌てて首を横に振る。
「いえ、驚くのも当然です! 私は未だに理解が追いついていないんですけど……」
「そうよね。あなたも急に連れてこられて戸惑ったわよね。私は真美よ。ルミナスの専属スタイリストなの」
そう言って真美さんは、作業しながら今の状況を説明してくれた。