綺桜の舞う
向こう方の総長らしき人物の声。
鼻にかかる、特徴的な。
どうやらあの2人を綺龍の人間だと思っているらしい。
「ま、俺たち、綺龍を潰したいわけですね、って事で」
パチンっと指が鳴らす。
すると突然。
「お……」
背後に百近くの軍勢。
「あらー。こんなとこにこれだけ出しちゃうと、動きづらいねぇ」
「まぁ、確実に潰したいので」
「どーしてかな?俺たち、君たちに何にもしてなくない?」
「まぁ、綺龍の皆様、というよりは、綺龍の幹部の方ですね〜、俺たちのことボッコボコにしてくれた方が、いらっしゃるみたいで」
ふと、頭によぎったのは陽向の顔。
俺たちと一緒に行動し出すまでは繁華街で族潰しのなんだかって通り名がつくぐらい恐れられていたらしいから。
……可能性は高い。
「……ふぅん、なら。俺たちと勝負、しなきゃだねぇ」
伊織はニヤリ、と笑う。
「ま、この数、流石の俺たちも厳しいので」
路地の反対側、伊織が見つめる先に。
「夜桜も、交戦、ということで、」
鼻にかかる、特徴的な。
どうやらあの2人を綺龍の人間だと思っているらしい。
「ま、俺たち、綺龍を潰したいわけですね、って事で」
パチンっと指が鳴らす。
すると突然。
「お……」
背後に百近くの軍勢。
「あらー。こんなとこにこれだけ出しちゃうと、動きづらいねぇ」
「まぁ、確実に潰したいので」
「どーしてかな?俺たち、君たちに何にもしてなくない?」
「まぁ、綺龍の皆様、というよりは、綺龍の幹部の方ですね〜、俺たちのことボッコボコにしてくれた方が、いらっしゃるみたいで」
ふと、頭によぎったのは陽向の顔。
俺たちと一緒に行動し出すまでは繁華街で族潰しのなんだかって通り名がつくぐらい恐れられていたらしいから。
……可能性は高い。
「……ふぅん、なら。俺たちと勝負、しなきゃだねぇ」
伊織はニヤリ、と笑う。
「ま、この数、流石の俺たちも厳しいので」
路地の反対側、伊織が見つめる先に。
「夜桜も、交戦、ということで、」