My Favorite Song ~異世界で伝説のセイレーンになりました!?~ 6【最終章】
「俺が今ここであんたをぶっ飛ばしたら、その呪いは解けるのか?」
「!?」
アルさんの口から出た物騒な言葉にぎくりとする。
でもエルネストさんはその笑みを崩さない。
「ここで力は使わない方がいいよ。君もそれはわかっているんじゃないかな」
するとアルさんは悔しそうに押し黙った。
「どういうことだ」
セリーンがアルさんに訊ねる。
「わかってるっつーか、なんかこうさっきから全身ビリビリ来てんのはわかる。……ここは、一体なんなんだ?」
そして彼は青く輝く空洞内を見回した。
(ビリビリ……?)
「君たちの言う“万物の力”が集結している場所と言ったらいいかな。ラグを誘い出した場所もそうだけれど、こういう場所は世界にいくつか点在していてね、でもここはこの僕がいるから余計に力の溜まり場のようになってしまっているみたいだね」