ヤマジ君の…ヒミツ★
「何やってんの?」という声とともに、誰かがあたしの肩をポンポンと叩いた。
背後に誰かがいたなんて全く気づいてなかったあたしは、驚きのあまり肩をビクンと震わせた。
そしてそーっと振り返ると……
――フニッ
まさにそんな感じで、肩に置かれていた手の人差し指があたしの頬にめり込んだ。
「だっさ。こんな手にひっかかってやんの」
そこにはケラケラ笑う工藤聡史がいた。
ぷぎゃああああああ。
「な、なんでよりによってアンタが……!」
こんな子供だましな悪戯をする工藤聡史にも呆れたけど、それ以上にそんな手にあっさりとひっかかってしまう自分をつくづく情けなくも思う。
だけど今は自分を憂いでいる場合じゃない!
この状況で工藤聡史がここに現れるなんて……非常にまずいことになりそうだ。
「なぁ、ヤマジ知らん? 保健室行ってみてんけど……おらんかってん。てっきりはる子ちゃんと一緒におるんかなぁって思っててんけど……」
は……はる子ちゃん?
昨日初めて会話した(ほんの少しだけど)ばかりのあたしの名前をいきなり慣れなれしく呼ぶ工藤聡史。
不覚にもちょっとドキッとしてしまったじゃないか!
あたしはパクパクと口を動かして背の高い工藤聡史の顔を見上げることしかできないでいる。
背後に誰かがいたなんて全く気づいてなかったあたしは、驚きのあまり肩をビクンと震わせた。
そしてそーっと振り返ると……
――フニッ
まさにそんな感じで、肩に置かれていた手の人差し指があたしの頬にめり込んだ。
「だっさ。こんな手にひっかかってやんの」
そこにはケラケラ笑う工藤聡史がいた。
ぷぎゃああああああ。
「な、なんでよりによってアンタが……!」
こんな子供だましな悪戯をする工藤聡史にも呆れたけど、それ以上にそんな手にあっさりとひっかかってしまう自分をつくづく情けなくも思う。
だけど今は自分を憂いでいる場合じゃない!
この状況で工藤聡史がここに現れるなんて……非常にまずいことになりそうだ。
「なぁ、ヤマジ知らん? 保健室行ってみてんけど……おらんかってん。てっきりはる子ちゃんと一緒におるんかなぁって思っててんけど……」
は……はる子ちゃん?
昨日初めて会話した(ほんの少しだけど)ばかりのあたしの名前をいきなり慣れなれしく呼ぶ工藤聡史。
不覚にもちょっとドキッとしてしまったじゃないか!
あたしはパクパクと口を動かして背の高い工藤聡史の顔を見上げることしかできないでいる。