【完】今夜も愛してあげる。
「知ってます」
「え?」
言い返すと思ってなかったのか、目を丸くしていた。
「彼にキスされるだけで頭蕩けそうになるし、
丁寧に触るからすごく気持ちいいです。でも、やめてって言ってもやめてくれなくて手加減もしないから、次の日は絶対に起き上がれないんです。
性欲が強い所も含めて、愛おしいと思います」
汗ばんで引っ付いた前髪を指で払い、私が快楽に耐える顔を見つめる、
あの欲情しきった目を思い出すだけで、子宮の辺りがキュンとしてしまう。
「貴方が過去にどれだけ体を重ねて、愛を囁かれたのかは知らないけど、今は私の夫なので譲るつもりはありません」
きっぱりと言えた。
湊叶さんは私を見て驚いていたけど、すぐに女の子へ向き直り冷たく言い放つ。
「そういう訳だから、2度と俺らに近づかないで。
たかが一時期付き合って関係を持った程度で、いい気になるなよ。
それと、逆ギレして智紗に何かしたら許さない」
「なっ……!もういい、もっといい男見つけるから!後から後悔しても遅いですよ!」
剣幕に圧倒されて足早に去っていくのを、友人が慌てて追いかけていった。