夢みたもの
「・・・・それが、ひなこの答え・・・?」


頭上から航平の声が聞こえた。

呟くように言った良く通るその声は、微かに震えている。


「・・・だって・・・」 


航平が納得しないのも分かる。

でも、他に言うべき・・・納得出来る答えが見付からなかった。



「ひなこ、顔上げて?」

「・・・・」

「ちゃんと顔見て話したい」

「・・・・」


静かにそう言った航平に応えて、あたしはおずおずと顔を上げた。


航平が何を口にするのか分からない。

航平を見上げながら、あたしは怖くて足が竦んでいた。



「俺は・・・・、」


口を開いた航平は、一度思い止まったように言い淀む。

そして、深く息を吐くと、思い切ったように再び口を開いた。



「俺は、ひなこの事が好きだよ」

「・・・・・!」

「幼なじみとしてじゃない。ずっと昔から好きだった」

「・・・・」


航平の突然の告白に、あたしは航平を見上げたまま、茫然と立ち尽くした。



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