夢みたもの
でも、今は‥‥


今は、それらに対する執着が強くなった。


友達や家族

STRAUBの皆

ユーリと‥‥航平

それらを取り巻く環境も全てが大切で‥‥

いとおしくて‥‥

失いたくない。

誰かが‥何かが欠けるなんて‥‥耐えられない。



あたしは欲張りだ。



「そっかぁ〜‥」


ふいに、珍しく黙り込んでいた鞠子が、大きく息を吐きながら小さく笑った。


「良かったねぇ‥ひなこ」

「‥え?」

「航平君と一緒に居ればさ‥、ひなこ絶対幸せになれるよ」

「‥‥」

「あら?珍しく真面目な発言じゃない。どうしたの?」


葵が鞠子にチラリと視線を向けた。


「鞠子らしからぬ発言だわ?」

「もぉ〜‥茶化さないでよ、葵ちゃん!?」


鞠子は一瞬頬を膨らませたけれど、すぐに小さく笑って頷いた。


「でも、うん‥‥実はさ、今まで黙ってたけど、鞠子‥航平君に告白した事あるんだよねぇ‥‥」


「‥‥えっ!?」


ほぼ同時に声を上げた あたしと葵は、次の瞬間顔を見合わせた。


「告白って‥‥恋愛における告白?」

「それ以外の『告白』って無いと思うけどぉ‥?」


鞠子はそう言うと、頬を赤くして頷いた。



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