夢みたもの
「待ち合わせしてるんです」
鞄を抱き抱えて、あたしは精一杯目の前の男を睨んだ。
‥‥怖い。
怖くて声が震える。
‥‥どうしよう。
いつもみたいに、学校で宮藤君にからかわれるのとは訳が違う。
‥‥逃げなきゃ‥
手が震えて、鼓動が速くなる。
耳元で大きく響く鼓動を聞きながら、あたしは注意深く周りに視線を送った。
「待ち合わせって‥‥相手来ないじゃん?」
視界の端で、目つきの鋭い男が薄く笑う。
男は身を屈めてあたしの顔を覗き込むと、ニヤっと笑った。
「折角だし‥遊びに行こうよ?」
「‥‥」
「ちょっとだけで良いからさ?」
「‥‥嫌です」
「つれないなぁ〜‥」
ちっとも気にした風でない男は、相変わらず厭らしい笑みを浮かべて、あたしとの距離を縮めた。
「‥‥近付かないで‥っ!!」
あたしは思わず、悲鳴のような声を上げた。
‥‥怖い。
怖い。
怖い。
「何もしないよ」
肩をすくめて笑うと、男はさらに、あたしとの距離を縮める。
「おっと‥」
「‥‥!?」
距離が縮まった分、後退りしたあたしは、後ろに居たもう1人の男にぶつかった。
「後ろも見ないと危ないよ?」
ニヤリと笑う男に、背筋が凍るような嫌悪感が広がった。
鞄を抱き抱えて、あたしは精一杯目の前の男を睨んだ。
‥‥怖い。
怖くて声が震える。
‥‥どうしよう。
いつもみたいに、学校で宮藤君にからかわれるのとは訳が違う。
‥‥逃げなきゃ‥
手が震えて、鼓動が速くなる。
耳元で大きく響く鼓動を聞きながら、あたしは注意深く周りに視線を送った。
「待ち合わせって‥‥相手来ないじゃん?」
視界の端で、目つきの鋭い男が薄く笑う。
男は身を屈めてあたしの顔を覗き込むと、ニヤっと笑った。
「折角だし‥遊びに行こうよ?」
「‥‥」
「ちょっとだけで良いからさ?」
「‥‥嫌です」
「つれないなぁ〜‥」
ちっとも気にした風でない男は、相変わらず厭らしい笑みを浮かべて、あたしとの距離を縮めた。
「‥‥近付かないで‥っ!!」
あたしは思わず、悲鳴のような声を上げた。
‥‥怖い。
怖い。
怖い。
「何もしないよ」
肩をすくめて笑うと、男はさらに、あたしとの距離を縮める。
「おっと‥」
「‥‥!?」
距離が縮まった分、後退りしたあたしは、後ろに居たもう1人の男にぶつかった。
「後ろも見ないと危ないよ?」
ニヤリと笑う男に、背筋が凍るような嫌悪感が広がった。