夢みたもの
「あ、待てよ!?」
背後から声が上がる。
あたしは、ただ‥走って逃げる事しか出来なかった。
どうして‥‥
どうしてこんな目に遭っているんだろう!?
「‥‥っ」
息が切れる。
冷たい風が頬を切り裂くように吹き抜けていって‥‥
滲んだ涙で視界がぼやけた。
‥‥誰か
誰か‥‥助けて‥!!
「‥‥」
‥‥誰か‥
「‥‥航平‥」
絞り出すように、口をついて出てきたのは‥‥
航平の名前だった。
航平。
航平なら助けてくれる。
絶対に助けてくれる。
あたしの事を誰より理解してくれていて
いつも
あたしに手を差し伸べてくれる。
航平‥‥
航平‥助けて。
心の中で、何度も名前を呼ぶ。
その時。
握り締めていた携帯が振るえ始めた。
画面に表示された【航平】の名前。
すがる思いで、あたしは食い入るように画面を見た。
でも、それはメールの着信を知らせるもので‥‥
携帯は短く何度か振るえた後、着信を知らせる点滅する光だけを残して静かになった。
「‥‥航平‥」
胸が苦しい。
息が出来ない。
「助けて、航平‥‥」
背後から近付く足音。
腕を捕まれた瞬間。
あたしは思わず目をつぶった。
背後から声が上がる。
あたしは、ただ‥走って逃げる事しか出来なかった。
どうして‥‥
どうしてこんな目に遭っているんだろう!?
「‥‥っ」
息が切れる。
冷たい風が頬を切り裂くように吹き抜けていって‥‥
滲んだ涙で視界がぼやけた。
‥‥誰か
誰か‥‥助けて‥!!
「‥‥」
‥‥誰か‥
「‥‥航平‥」
絞り出すように、口をついて出てきたのは‥‥
航平の名前だった。
航平。
航平なら助けてくれる。
絶対に助けてくれる。
あたしの事を誰より理解してくれていて
いつも
あたしに手を差し伸べてくれる。
航平‥‥
航平‥助けて。
心の中で、何度も名前を呼ぶ。
その時。
握り締めていた携帯が振るえ始めた。
画面に表示された【航平】の名前。
すがる思いで、あたしは食い入るように画面を見た。
でも、それはメールの着信を知らせるもので‥‥
携帯は短く何度か振るえた後、着信を知らせる点滅する光だけを残して静かになった。
「‥‥航平‥」
胸が苦しい。
息が出来ない。
「助けて、航平‥‥」
背後から近付く足音。
腕を捕まれた瞬間。
あたしは思わず目をつぶった。